しゃぶっちゃ

撮影:加藤嘉六氏

古本の街として知られる神保町は、古くから学生の街としても親しまれ、安価な飲食店も多数存在しています。「しゃぶっちゃ」は“高級イメージのしゃぶしゃぶとすき焼きをカジュアルに”というオーナーの意向から、女性客がひとりでも気軽に入れる店をデザインコンセプトに明るい色づかいとテクスチャーで南仏のイメージを演出しました。ファサードでは、大きなガラス面で仕切られたアプローチと店内の床レベルを同じにすることで、開放感と気軽さを感じさせるようにしました。また正面から見てアクセントになっているスケルトン階段は、2階への連続性を意識させながら、レンガの壁面と共に外からの目隠しの役割を持たせています。調理器具はお客様が直接調理される為、清潔でデザイン性・安全性に優れ十分な火力が得られるIHヒーター(200v)を採用し、カウンターテーブルへ埋め込んでいます。特にカウンターでは安全性への配慮からヒーター面積を最小限に抑え、操作性を良くするためスイッチパネルをカウンター正面に設置するなどの工夫を施しています。  AD_4DF